極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な愛し方
「なんでもいいけど、いい加減こっち見て」
「そうできたらいいんですけど、一丁前に緊張しておりまして……」
「やっと会えたのに嬉しくないんだ?」
「いや、そんなことないけど……」
「じゃあ顔見せろって。再会できたこと実感したいんだけど」
芸能人になったから?
なんか強引じゃない?
キャラまで豹変しちゃったの?
「えーと、眼鏡かけてて目が2つ、鼻と口がひとつずつあるだけの平凡な顔なので……」
「みんな大概そう」
うわーん。
私の知ってるナツ君と違う!
「ごめん……人の目を見るのが苦手なの。ナツ君みたいに自分に自信ないし」
「なんで俺に人見知りしてんだよ」
あきれたのか、笑われてしまった。
こんな気持ち、キラキラの世界の人にはわかんなくて当然なのかもね。
それになぜか今になって賞に落ちたショックが倍になって返ってきた。
だってナツ君が私のいないところで頑張って、誰もが憧れるキラキラの有名人になってるなんて知らなかったんだもん。
それに比べたら私、何にも成し遂げてない。賞状のいっこも、もらえてない。
自分なりに頑張ってきたのに、って八つ当たりしたい気持ちまで込み上げてきた。