極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛
控え室に戻って鞄の中からいつも持ち歩いてる物を取り出した。
とりあえずペンを握ってみたけど。
「あー、何も思いつかねー」
頭を抱えて宙を仰ぐ。
そしたらノックが聞こえて、返事もしてないのに真於が入ってきた。
「何してんのー? あー、いつものやつだ」
ニヤニヤしながら近づいてくる。
俺が頭を抱えてるのがどんな時かこいつはよく知ってるから。
「あのさ、このキャラクターに名前つけるとしたら何がいいと思う?」
紗知から来た手紙の封筒を見せた。
細身の体の上に白い雲みたいな顔が乗った、ほんわか系のキャラクター。
餃子の国の王子ってコンセプトらしいけど、今、名称募集中だとかで。
応募したいからなんて名前がいいかって聞かれてどう返事したらいいか悩んでたところ。
「紗知ちゃんってそんなことお前に相談すんの? 手紙で? やべぇ腹痛い」
真於はほんとに腹を抱えて笑いだした。
あのトップグラビアアイドルの花柳紗綾の誘いを断って、餃子王子の名前を考えてるなんてあり得ないって。