極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛

紗知は相馬に俺のことで脅されてたっぽい。
そんな手を使うなんて卑怯だって思うより先に、俺のせいで怖い思いさせたって思ったら、狂いそうなくらい自分を責めた。


どうやったら笑顔を取り戻せるんだろう、俺に何ができる?
なんて困ってたら、あの香り。


初雪くらいで機嫌が直るなんて。
子供みたいに無邪気な顔に胸が苦しくなる。


好きでもないやつと付き合うなんてバカげてるし、那月がいいってそろそろ言いなよ。
俺たちを隔ててる何もかもが邪魔で手袋すらうっとおしい。


「俺が紗知のこと好きだって伝わってる?」


「それは、うん……」


その煮え切らない返事、何?
続きの言葉って?
嫌われてたら、俺どうしたらいい?


繋いだ手からもこの気持ちが伝わったらいいのに。俺はいつだってお砂糖なのに、いつもそんな塩対応じゃ心折れるよ。


でも俺を避けてた理由は、麻凛と付き合ってるって勘違いしてたからみたいで、嫌われてるわけじゃないってほっとした。


麻凛が真於と別れた当て付けに嫌がらせをしてたってことなら許せないからこれについては後で確認する。


俺はずっと紗知しか見てないんだから、もう目をそらさないで欲しい。
俺の目を見て、俺の声だけ聞いて。誰にも何にも惑わされんな。
紗知の目の前に俺がいる。
それだけが事実だよ。


「俺が好きなのは紗知だけだよ。紗知のことが好き」


いくらでも好きって伝えるから、観念して両想いになって?
紗知の彼氏になりたいんだ。
ただ一言、いいよって言って欲しい。


「……私もナツ君が、好き」


やっと聞けたほんとの声。
抱きしめても抱きしめても足りないや。


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