極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な愛し方
初仕事、大成功!?
ナツ君を起こす(というか現場に遅刻させないようにする)のがマネージャーとして、最初のまともな仕事になった。
遅刻は信用問題だし、仕事への向き合い方の意思表示でもあるから厳禁なんだって。
あの子寝起きが悪いから頑張ってねと苦笑いしたのは最近初めて会った片桐さん。
声のイメージ通り、彼女はシンプルなスーツをぱりっと着こなすショートカットの美人な大人女性だった。
そんな片桐さんの期待に応えるべく、いつもより早く起きてまずは自分の身支度をすませた。
私は学校があるし、その少し後にナツ君は家を出ないといけないから、朝食を準備してから起こそうかな。
お姉ちゃんは今日はリモートワークみたいでまだ寝てる。
芸能人ナツ君のキラキラに目はだいぶ慣れてきたけど、男の子の部屋に入るのはやっぱり緊張する。
フーッと息を吐いて初出陣に臨んだ私こと新人マネージャー小松。
ドアから顔を覗かせて。
「ナツ君起きて。ご飯食べよ」
とにあえず呼び掛けてみた。
そんなので起きるわけないか。
と諦めかけたけどナツ君はがばっと起きた。
目が開いてない。
眠くてぽやぽやしてる表情……それ知ってるナツ君だ。
懐かしくて愛おしすぎて思わず抱きしめたくなった。