極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛
意識しなくても自然と人を惹き付ける、そんな人だけがきっと人気芸能人になれるんだ。
沼ってるうちの学校の女子たちの気持ちが今ならちょっとわかる。
「わぁ睫毛長い。ちょっと開いた口許……きれい」
目が離せないし、思わず呟いてしまう。
この視点から見る角度、いいな。
描いてみたい。
とりあえずラフだけでも……。
そう思ったけど紙もペンも見当たらない。よし、ノートを取りに戻ろう。
くるりと背を向けたら手にしていたはずの目覚まし時計がなぜかベッドの上でぽよんと跳ねた。
「きゃ!」
気づいたら腕を引かれてベッドの中に引きずり込まれてた。
しまった。
あんなに警戒してたのに……。
「お手本みたいにエサにかかんな」
大声を出せないように手で口を塞がれて、ナツ君と向き合って至近距離。
意地悪な顔で笑ってた。
『彼と二人ベッドの中。腰を引き寄せられて動けない私。どうする?』
乙女ゲーの2択でも長考するのに、これが現実で答えに選択肢がないなんて信じられない。
「大声だしたら美織ちゃんにバレるから」
しかも脅してくるだなんて。
ナツ君はあなどれない。