極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な愛し方
がこん、と音がして出てきたココアを手に取った彼。
「ちょっとこれ持ってて」
なぜかそれを渡されてしまった。
どうして私に?
まるで心の中のつぶやきが聞こえてしまったみたいに彼はこっちを見つめてにっこりと笑った。
「何か落としたんでしょ?」
反射的に首を横に振ったのに、納得ができないのか私をじーっと見てる。
でも彼は、持っていたノートを胸にぎゅっと抱きしめた私を見て、自販機と壁の隙間に何の躊躇もなく、ぐいっと長い腕を差し込んでしまった。
「やっ、やめてください! ほんとに何でもないんです!」
彼の右腕の袖は砂や埃ですっかり汚れてしまってた。