TRUMPゲーム
「はいっ!あの、改めてさっきは私をここに連れてきてくれてありがとうございました!!」


私は頭を深々と下げお礼を言う。
眼帯の青年は直ぐにそれを静止しあることを思い出したような仕草をしてまた話しかけてきた。


「大丈夫です。それより、どうしてあんな場所でしかも死体と一緒に倒れていたんですか?」


死体…


「きゃぁ!!」

いきなりの悲鳴に驚き私は声のした方を見る。

アリスちゃんと誰か?

「無能のゴミがなんで椅子に座ろうとするの☆ゴミのお姉さん知ってた?食卓の近くにはゴミを置かないの♪」

アリスちゃんは影の感じる笑顔をして女性を蹴っていた。

レイくんも止めようとはしない。

女性は部屋の隅に追いやられて蹴られていたお腹を押さえながら身悶えている。

何かあったら大変だ。

女性に立ち寄る

「大丈夫ですか?」

そう言って手を差し伸べようとした。


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