総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜


「いや……。手作り、とか……あんま食ったことない」



 ……え? 人の手作りをってこと……?

 どうしてだろう……お母さんの料理とか、食べなかったのかな……?

 一瞬そう思ったけど、もしかしたら複雑な環境だったのかもしれないと言葉をのみ込んだ。

 けど……だからおかゆを作った時も、あんな不思議そうにしていたんだ……。



「……いただきます」



 会長さんは、そう言ってお箸を手に持った。

 恐る恐る口に入れた会長さんの反応が気になり、じっと見つめた。

 ごくりと飲み込んだあと、何も言わず二口目を食べる会長さん。

 そのあとも感想を口にすることはなく、黙々と食べていた。

 すごい勢いで食べてるし……ま、まずいわけではなかったかな……?

 ひとまずそう思って、ほっと安堵の息をつく。


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