【女の事件】続黒煙のレクイエム
第4話
アタシは、杜の都仙台に再びやって来た。

時は、10月の終わり頃のことであった

アタシは、花京院通りを歩いていた時につばきちゃんと再会した。

つばきちゃんと再会をしたアタシは、花京院スクウェアビルの中にあるセブンイレブンへ行った。

アタシとつばきちゃんは、100円のチョコドーナツと100円のコーヒーを買ったあと、サロンコーナーでお茶をのみながら身の上話をしていた。

アタシは、つばきちゃんに今回の離婚はダンナとダンナの浮気相手の女からアタシが赤ちゃんが産めないからだであることを小バカにしたので、もう許すことができないと言うた。

つばきちゃんは、ドーナツをひとくち食べてからアタシにこう言うた。

「今回の離婚は、ダンナと浮気相手の女がよってたかってこずえちゃんのことを小バカにした上に、こずえちゃんと入籍をしていないことをいいことに婚姻届けの保証人の欄に名前を書かせて、その後こずえちゃんを家から追い出したと言うことやけん、ふたりはそのうち天罰を喰らうわよ…きよひこはどこのどこまで頭がパッパラパーなんだか…」
「きよひこは、父親から浮気相手の女と結婚をすることを反対されていたのよ…その事を根に持っていたのよ…アタシはきよひこのわがままに屈して、婚姻届の保証人の欄にサインしたのよ…きよひこもきよひこならば…お兄もお兄よ…嫁さんが宇宙飛行士であることが気に入らんけん、妻子をボコボコにどついたのよ…ふたりの男の子は、父親の勝手気ままが原因で家をから追いだされて、大船渡と南三陸の寮付きの特別支援学校に強制転校させられたわ。」
「ますますサイアクねぇ…きよひこもきよひこならばお兄もお兄でなさけないわねぇ…お兄も、近いうちに天罰を喰らうわよ…こずえちゃん、もうあの家には戻らない方がええわよ…ホンマにつらかったよね。」

つばきちゃんは、アタシにこう言った後、コーヒーをひとくちのんでいた。

再び仙台に逃げてきたアタシは、つばきちゃんからの紹介で市内中央3丁目・JRあおば通り駅にあるすき家(牛丼屋さん)で日中四時間のバイトをして、夜は国分町2丁目晩翠(ばんすい)通りにあるセブンイレブンの掛け持ちでバイトをすることにした。

他にもアタシは、仙台市内のデリヘル店や複数の飲食店や風俗店などでも働いて、おカネを稼ぐことにした。

アタシは、一定の金額がたまったら再び旅に出て、東京または名古屋へ行くことを考えていた。

きよひこの家により激しいうらみをつのらせているので、きよひこが仲直りしたいと求めてきても、アタシはダンゴ拒否するわよ!!
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