君に恋するのは危なすぎる
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少し目にかかる前髪は恭也くんが、
かくんかくんと眠気と戦う度に
ふわりと揺れる。



コトンッ......



「ちょっと......肩...貸して」


「......っ!?!!」




恭也くんはわたしの肩に頭を委ねる

恭也くんの髪の毛からは
わたしと同じシャンプーの匂いがする。


......なんだかちょっと変な気持ちだ。




「恭也様、着きましたよ」

「......んあー....ありがとシゲちゃん」




......シゲちゃんっ、?!!?


驚きすぎて思わず声に出そうになった......



「あ、シゲちゃん、俺の専属執事だから

詩乃に後でシゲちゃんの連絡先送るから、
移動とか困ったら連絡していーよ」



連絡していーよと言われましても......


「渡利 茂(わたり しげる)と申します。
恭也お坊ちゃまの専属執事として
17年やっております。
詩乃さんどうぞよろしくお願いします」



渡利さんはわたしに深々とお辞儀をする。


わたしも「こちらこそいきなりすみません
よろしくお願いします」と深々とお辞儀をした。



きっと、渡利さんは恭也くんの事
大好きなんだろうな、


恭也くんと話してる時凄く楽しそう......




「詩乃、ぼけーっとしてる遅刻すんぞ」

「あっ、うん!ごめん......っ!」




わたしは、渡利さんにペコッした後、
恭也くんの後をおった。
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