君に恋するのは危なすぎる
そういえば恭也くんって......何組なんだろう.....
そもそも恭也くんみたいに
こんなにかっこよくて目立つ人、
いくら情報に疎いわたしでも
知ってでもおかしくないのになー......
......あ、それほどわたしの情報が
疎いってことか......
「キャーーーーーーーーッ!!!!!!」
......っな、なんの声っ!?
「見て!恭也様だよ!!!ヤバいって!!!」
「待ってカッコよすぎるでしょ、、 」
......恭也...様......?
シゲちゃんの影響......?
なんてわけあるかっ!!
「っていうか隣の女誰~?」
「えっ......もしかしてあれってーーー」
え......
......わたし?
わたしは横にいる恭也くんを
じっと見つめる。
恭也くんは、はぁ、とため息をつくと
「あーもうめんどくせえな」
「詩乃、走るぞ」
「......はい?」
「......3、2、...... 」
ぎゅっ......
「......っ!」
スタートの合図は、わたしの右手を掴んた
恭也くんの手だった。