君に恋するのは危なすぎる
......コーンカーンコーン
チャイムの音でわたし目を覚ます。
......恭也くん?
わたしがソファの上から見えた恭也くんは
デスクに座って眼鏡をかけて
真剣な表情をする恭也くんだった。
いつもとはちょっと違う恭也くんに
また少しドキドキする。
......あれこの姿、どこかでーーーーー
って、まだ出会って3日なのに.....な
よく考えてみればこの3日間が濃すぎただけで
まだたったの3日しか経ってないのに、
「あれ......詩乃?......起きてたの?」
恭也くんはわたしをチラッと見ると、
眼鏡をスっと外して
わたしをじっと見る恭也くんに
思わず目を逸らす。
恭也くんはふふっと笑うと、
立ち上がってわたしの頭を撫でる。
「......っ!?」
「......髪ちょっとハネてる」
「......っわ!」
わたしは髪の毛を手でとかす。
「あ、俺ちょっと用事あるから
詩乃は先に教室行ってて」
そう言うと恭也くんはわたしを置いて
生徒会室を出てしまった。