君に恋するのは危なすぎる
そこから恭也くんに連れていかれたのは
生徒会室だった。
建て直しのあった校舎と同じように
綺麗な生徒会室は、
高そうな家具で揃えられている。
「......えっと~、これ大丈夫なの?」
「うーん...まあ大丈夫しょ」
......ってそもそもなんで恭也くんが
生徒会室の鍵なんて持ってるんだか
グラッ......
......っと
貧血が......
ここのところ色々ありすぎて
やっぱりちょっと疲れたのかな......
「詩乃」
「わっ......!」
グイッと引っ張られた体はふんわりと
宙に浮いて、ふわっとした感覚に陥る。
わたしはそのまま
ふわふわとしたソファに着地する。
「詩乃、疲れてるでしょ」
恭也くんはそう言うと、
わたしに暖かいひざ掛けをかけてくれた
「......ありがとうっ」
なんでこの人はわたしの気持ちが
こんなにも分かるんだろう
不思議......っ
わたしは暖かい空気に包まれて
だんだんと眠りについてしまった。