極上パイロットが愛妻にご所望です
「ほら、乗って。顔色が悪いんだけど?」
「ありがとう。ちょっと寝不足で」
「明日は遅番?」
助手席に乗り込んだ私に朝陽はドアを閉める前に尋ねる。
「うん」と、答える私に彼は選択肢を選ばせる。
「俺のところでゆっくりさせたいが、砂羽の希望は?」
「私は……」
やっぱり朝陽と一緒にいたい。渇望する心が我慢できそうもなくて急いで私は口を開く。
「朝陽がいてくれれば、どこでもいい」
「OK。うちへ行こう」
彼は口元を緩ませ、助手席のドアを閉めた。
目を開けると、自分が一瞬どこにいるのか認識できなかった。しかし、ベッドサイドのランプの淡いオレンジ色の灯りで朝陽の寝室にいるのだとわかった。
車が走りだしてから、記憶がない……。
ハッとなって、身体を起こして枕元の時計を確認すると、二十二時を回っていた。
「うう……七時間近く寝てる……」
朝陽が気になり、キングサイズのベッドから出てスリッパに足を入れ、寝室を出る。
リビングはライトの灯りが落とされ、アイランドキッチンからもの音が聞こえた。
「朝陽……」
小さく呟いたつもりだったのに、俯いて手元を動かしていた朝陽は顔を上げた。
「ありがとう。ちょっと寝不足で」
「明日は遅番?」
助手席に乗り込んだ私に朝陽はドアを閉める前に尋ねる。
「うん」と、答える私に彼は選択肢を選ばせる。
「俺のところでゆっくりさせたいが、砂羽の希望は?」
「私は……」
やっぱり朝陽と一緒にいたい。渇望する心が我慢できそうもなくて急いで私は口を開く。
「朝陽がいてくれれば、どこでもいい」
「OK。うちへ行こう」
彼は口元を緩ませ、助手席のドアを閉めた。
目を開けると、自分が一瞬どこにいるのか認識できなかった。しかし、ベッドサイドのランプの淡いオレンジ色の灯りで朝陽の寝室にいるのだとわかった。
車が走りだしてから、記憶がない……。
ハッとなって、身体を起こして枕元の時計を確認すると、二十二時を回っていた。
「うう……七時間近く寝てる……」
朝陽が気になり、キングサイズのベッドから出てスリッパに足を入れ、寝室を出る。
リビングはライトの灯りが落とされ、アイランドキッチンからもの音が聞こえた。
「朝陽……」
小さく呟いたつもりだったのに、俯いて手元を動かしていた朝陽は顔を上げた。