極上パイロットが愛妻にご所望です
「水樹さんも、ハンナと知り合いなんですよね? 写真送るから水樹さんに見せてほしいってメッセージがあったんです。嫌……でした?」

 住田くんは首を微かに傾げた。

「……よくわからない」

 正直な気持ちだった。よかったのか、悪かったのか。

 はっきり言えるのは、もう朝陽とは別れなくてはならないってことだけ。

 住田くんにしてみれば、私と朝陽の関係を知らないのだから、これほどのショックを受けているのは解せないだろう。

「水樹さん、すみませんっ! ハンナから頼まれて。なにも考えず――」

「いいの。あ、憧れの人だったから、ちょっとショックだったみたい。婚約するって噂もあるのにね。じゃあ、着替えるから」

 動揺を隠しながら早口で言ってから、彼に背を向けて立ち去った。
 

 茫然と足を進め、電車に乗って、自宅に戻った。頭の中は一刻も早くひとりになって泣きたい。それだけだった。

 部屋に入った途端、その場に座り込み、顔を膝に埋める。

 あんな写真を見せられたら、もう私は朝陽を信じられないし、知らなかったことにもできない……。

 CAにコーヒーをかけられたこともショックだった。

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