極上パイロットが愛妻にご所望です
あれじゃ、落ち着きのない女に見えたよね。とはいっても、私のことなんて気にも留めないだろうけど。
ジッと見られたあのときのことはなんだったんだろうと、いまだに首を傾げてしまうが、知っている人に私が似ていたのかもしれない、などと結論づけていた。
「はあ~……」
思わずため息を漏らす私だった。
食堂に着くと、比呂は窓際の席で俯き加減にスマホを弄っていた。
「お待たせ」
気を取り直し、私は明るく声をかける。
食事は終わっていて、比呂はアイスミルクティーを飲んでおり、私も同じものを手にして彼女の前の席に腰を下ろした。休憩時間は、あと十五分ほどだ。
「どうだった?」
「腱鞘炎みたい。詳しく検査する場合は病院へ行かないと。テーピングしてもらったら痛みは楽になったから、大丈夫そうだけど」
肌より濃い色のテーピングで巻かれた右手を上げてみせると、比呂は顔を顰める。
「ひどく痛むようなら病院へ行ってね。私たちの仕事は身体と体力が資本よ」
「うん。明日は久美の結婚式だから、土曜日に開いている病院があったら行ってみる。痛かったら、だけどね」
私はアイスミルクティーをひと口飲み、思い出したような顔になった比呂に微笑む。
ジッと見られたあのときのことはなんだったんだろうと、いまだに首を傾げてしまうが、知っている人に私が似ていたのかもしれない、などと結論づけていた。
「はあ~……」
思わずため息を漏らす私だった。
食堂に着くと、比呂は窓際の席で俯き加減にスマホを弄っていた。
「お待たせ」
気を取り直し、私は明るく声をかける。
食事は終わっていて、比呂はアイスミルクティーを飲んでおり、私も同じものを手にして彼女の前の席に腰を下ろした。休憩時間は、あと十五分ほどだ。
「どうだった?」
「腱鞘炎みたい。詳しく検査する場合は病院へ行かないと。テーピングしてもらったら痛みは楽になったから、大丈夫そうだけど」
肌より濃い色のテーピングで巻かれた右手を上げてみせると、比呂は顔を顰める。
「ひどく痛むようなら病院へ行ってね。私たちの仕事は身体と体力が資本よ」
「うん。明日は久美の結婚式だから、土曜日に開いている病院があったら行ってみる。痛かったら、だけどね」
私はアイスミルクティーをひと口飲み、思い出したような顔になった比呂に微笑む。