極上パイロットが愛妻にご所望です
「そうよ! 明日は平尾さんと城田機長の結婚式じゃない! うわー、砂羽、いいなあ。招待客が豪華そう。我が社の錚々たるパイロットも来るんじゃない? 独身のコーパイくんがいたらいいね」
「比呂ったら、大勢のパイロットがいっせいに休めるわけないよ。コーパイとお近づきになるなんて、そんな期待してないし」
明日の結婚式は社内結婚だから、AANの上層部の人やCAも多そうで、私が出席するのもおこがましく思える。
出席者の中に、大学時代に仲がよかった友人がいることだけが救い。
彼女は商社で働いているので、AANとはまったくの無関係。GSは私だけのはずだから、終始、緊張感しかない式になってしまうかもしれない。けれど、久美の晴れ姿は楽しみで仕方がない私だった。
翌日はまだ梅雨に入っていないこともあって、カーテンを開けると雲ひとつない晴天だった。
十一時から始まる挙式に合わせ、八時に目を覚ました私は支度を始める。
「痛たた……」
ファンデーションの蓋を開けるだけなのに、手首にズキンと痛みが走る。昨日、医務室で巻かれたテーピングのままだ。
「比呂ったら、大勢のパイロットがいっせいに休めるわけないよ。コーパイとお近づきになるなんて、そんな期待してないし」
明日の結婚式は社内結婚だから、AANの上層部の人やCAも多そうで、私が出席するのもおこがましく思える。
出席者の中に、大学時代に仲がよかった友人がいることだけが救い。
彼女は商社で働いているので、AANとはまったくの無関係。GSは私だけのはずだから、終始、緊張感しかない式になってしまうかもしれない。けれど、久美の晴れ姿は楽しみで仕方がない私だった。
翌日はまだ梅雨に入っていないこともあって、カーテンを開けると雲ひとつない晴天だった。
十一時から始まる挙式に合わせ、八時に目を覚ました私は支度を始める。
「痛たた……」
ファンデーションの蓋を開けるだけなのに、手首にズキンと痛みが走る。昨日、医務室で巻かれたテーピングのままだ。