極上パイロットが愛妻にご所望です
 挙式が終了し、先にチャペルの外に出た参列者たちはライスシャワーの準備をして、今か今かと主役のふたりを待っていた。

「久美、幸せそうだったね~」

 新郎新婦の登場を待っている間、友莉子がそわそわと出入口へ視線を向ける。

「うん。理想の結婚式だったわ」

 私もこんな美しく荘厳なチャペルで結婚式が挙げられたら、と思った。

 チャペルでの結婚式の出席が初めての私は、ライスを手に握り、わくわくしている。右手が利き手だけど、今は左手でライスを持って。

「あ、扉が開いたわ!」

 友莉子は興奮したように、一オクターブ高い声になった。

 私たちの立ち位置はチャペルの扉から離れた最後尾なので、新郎新婦の最高の笑顔を長く眺めていられる。

 ヴァージンロードの赤い敷物の上を、久美と城田機長がゆっくり歩き、両サイドに並ぶ参列者たちに会釈をしていた。

「おめでとー」

 祝福の声とライスシャワーが新郎新婦に降り注がれる。

 そして、私たちの前にやってきたふたりにライスシャワーを降りまきながら「おめでとう! お幸せに!」と祝福する。

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