屍病
また意識が途切れる。


気付いた時には、ママが戻って来ていて。


いや、それだけではなかった。


「お姉ちゃん。早く良くなってよ。お姉ちゃんがいないとつまんない」


結夢の声も聞こえた。


え?


結夢?


結夢は確か、ママに料理されて死んだはずじゃ……。


いや、それを言ったら、パパもママもイーターになったはず。


今の状況を、耳でしか判断出来ないのがもどかしい。


「愛莉は私が見てるから、結夢ちゃんはパパにお祭りに連れて行ってもらいなさい」


「うん。お姉ちゃんも一緒に行ければ良かったのにね」


ちょっと待って。


どういうこと?


お祭りって、私が真倫ちゃんと一緒に行った、あのお祭りだよね?


もうとっくに終わっているはずなのに、どういうこと?


私はあの日、神社に行って……高下達と会って。


地震が起こって世界が変わった。


なのに、お祭りは今日あるって、どういうことなの。


私は、一体いつ自殺しようとしたの!?


いつ、屋上から飛び降りたっていうのよ!


イーターに殺されていった皆は……。


何がなんだかわからない。


私に出来ることは、ただ考えることだけだった。
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