涙は海に捨てて〜さよなら、大好きだった人〜
「お世話になりました」
三人はそう微笑み、船の中へと入っていく。テレサは次にカヤとレイア、そしてカヤの腕の中に抱っこされたアオを見つめた。
「セダとこれからも幸せになってください。レイアちゃん、アオくん、元気でね」
「色々と、ありがとうございました」
「バイバ〜イ!!」
カヤはペコリと頭を下げ、レイアは手を振って船の中へと入っていく。テレサはセダを見つめた。
「次は、いつ帰ってくるの?」
「……わからない。俺たち海賊には計画なんてない。気ままに旅をする」
予想していた返事に、テレサは「そっか」とうつむく。悲しみがあふれてきた。
「ちゃんと帰ってきてね。私、待ってるから」
テレサに、セダは微笑む。それはテレサのよく知る微笑みだった。
「ありがとう」
海賊アレスの船は、ゆっくりと港を離れていく。遥か遠くを目指し、海と大陸を巡っていくのだ。
船を見ていたテレサの瞳から、次々と涙があふれてくる。結局最後までテレサが想いを伝えることはなかった。でも、これでよかったのだ。セダの幸せを壊したくない。
「帰ってきてよ〜!!」
もう遠くなってしまった船に向かって、テレサは叫ぶ。そして、心の中でセダに呟くのだ。
さよなら、大好きだったよ。幸せになってね。
三人はそう微笑み、船の中へと入っていく。テレサは次にカヤとレイア、そしてカヤの腕の中に抱っこされたアオを見つめた。
「セダとこれからも幸せになってください。レイアちゃん、アオくん、元気でね」
「色々と、ありがとうございました」
「バイバ〜イ!!」
カヤはペコリと頭を下げ、レイアは手を振って船の中へと入っていく。テレサはセダを見つめた。
「次は、いつ帰ってくるの?」
「……わからない。俺たち海賊には計画なんてない。気ままに旅をする」
予想していた返事に、テレサは「そっか」とうつむく。悲しみがあふれてきた。
「ちゃんと帰ってきてね。私、待ってるから」
テレサに、セダは微笑む。それはテレサのよく知る微笑みだった。
「ありがとう」
海賊アレスの船は、ゆっくりと港を離れていく。遥か遠くを目指し、海と大陸を巡っていくのだ。
船を見ていたテレサの瞳から、次々と涙があふれてくる。結局最後までテレサが想いを伝えることはなかった。でも、これでよかったのだ。セダの幸せを壊したくない。
「帰ってきてよ〜!!」
もう遠くなってしまった船に向かって、テレサは叫ぶ。そして、心の中でセダに呟くのだ。
さよなら、大好きだったよ。幸せになってね。