雨のリフレイン

初めての

3LDKの八坂家。
母の部屋。柊子の部屋。そして客間。
客間には、洸平が泊まれるようにベッドが用意してある。

主に母の具合が悪い日、昼間学校に行く柊子と交代で洸平が夜勤で帰った時に、仮眠とる際に使うベッド。


そのベッドに二人もつれ込む。


「俺の望みは。柊子。君の一番近くにいたい。
いつも、俺を好きだと言って、無上の愛情を示してくれ。柊子が側にいてくれることが幸せだから。
だから、俺を信じろ、柊子…」



洸平の言葉が柊子の心の中に染み込んでいく。



柊子は、喜びも、痛みも、感じる全てを大好きな人と共有する幸せを知った。













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