恋叶うオフィス
窓の下に目を向けると、ふたりが並んで店を出ていくのが見えた。楽しそうに笑いながら歩く姿に、胸がちくちくと痛む。
なにか武藤にからかわれたのか頬を少し膨らませて、武藤の腕を彼女が叩いている。武藤はそんな彼女を優しい顔で笑った。どんな表情でもかわいい人。
微笑ましい光景に私の顔は歪む。結局気持ちを伝えられないまま、失恋かな。
打ちひしがれたから、慰めてもらおうと里香の部屋を訪れた。
しかし、里香は慰めてくれなかった……。
「は? 武藤くんが女といたから、失恋? 」
「うん、かわいい人とデートしてたんだよ。もう無理……」
里香は夕方から彼氏が来るけど、それまでならと話を聞いてくれた。優しい親友だけど、たまに辛辣な言葉を発する。
「その人、本当に武藤くんの彼女なの? 確認したの?」
「確認していないけど、絶対そうだよ。並んで歩く距離も近かったし、気軽に武藤に触れていたもの。なによりもお似合いだったから」
「確認もしないで、失恋だと決めないの! 柚希は武藤くんのことになると、どうしてそんなにダメになるの。もっとしっかりしなよ」
なにか武藤にからかわれたのか頬を少し膨らませて、武藤の腕を彼女が叩いている。武藤はそんな彼女を優しい顔で笑った。どんな表情でもかわいい人。
微笑ましい光景に私の顔は歪む。結局気持ちを伝えられないまま、失恋かな。
打ちひしがれたから、慰めてもらおうと里香の部屋を訪れた。
しかし、里香は慰めてくれなかった……。
「は? 武藤くんが女といたから、失恋? 」
「うん、かわいい人とデートしてたんだよ。もう無理……」
里香は夕方から彼氏が来るけど、それまでならと話を聞いてくれた。優しい親友だけど、たまに辛辣な言葉を発する。
「その人、本当に武藤くんの彼女なの? 確認したの?」
「確認していないけど、絶対そうだよ。並んで歩く距離も近かったし、気軽に武藤に触れていたもの。なによりもお似合いだったから」
「確認もしないで、失恋だと決めないの! 柚希は武藤くんのことになると、どうしてそんなにダメになるの。もっとしっかりしなよ」