恋叶うオフィス
「別のところ? もう部屋探しをしてるの?」

「まだネットで調べているだけだけど、母さんの彼氏を見習って、2LDKで探してる」


私は首を傾げた。お母さんのお相手の方を見習って? どういう意味だろう。

それにひとりで2LDK?


「2LDKにひとりで住むには、広くない?」

「うん。母さんも彼氏に同じことを言ったらしいよ。で、君と住むからちょうどいいとプロポーズされたって」


えっ? なんか今すごいことを言わなかった?

ひとりで住むのではなくて、ふたりで住むつもりだから広い部屋にした……そんなプロポーズを武藤も見習うと?


「えっと、武藤……」

「母さんの彼氏はひとりで部屋を決めてからプロポーズしたらしいけど、俺は柚希とふたりで決めたい。ふたりで住む場所だから」

「私とふたりで?」

「うん。嫌かな?」

「嫌じゃない」


武藤とこれから先の未来を共に歩いていくと決心した。武藤はふたりで幸せになろうと言ってくれた。

その第一歩として、ふたりで暮らす場所を探す。異論はない。それに、彼は結婚後の仕事のことまで考えてくれている。
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