恋叶うオフィス
「柚希が欲しい」

「私も同じ……わっ、ちょっと……重いから」


同じ気持ちだとのんびり浸っている場合ではなかった。

直海はいきなり私を横抱きにして、立った。太ってはいないほうだと思うけど、背が平均より高いから体重もそれなりに平均よりある。

だけど、彼は重そうな顔をしていない。


「落ちないように、腕を首に回して」

「こう?」

「うん……ちょっ……ったく、柚希には敵わないな」


私は「フフッ」と笑った。直海の首に腕を回して、素早く彼にキスをしたのだった。不意打ちのキスに彼は頬を赤らめる。

照れる彼は、かわいい。

軽々と私を運ぶ彼は、かっこいい。

好きすぎて、困る。


彼はゆっくりと私をベッドに落としてから、自分の着ているシャツのボタンを外していく。引き締まった上半身が現れて、私は両手を伸ばした。彼は体を寄せて、私の頬に触れる。


「ん?」

「もっとキスして」

「そんなおねだりするなんて……かわいすぎ。たくさん、してあげる」
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