恋叶うオフィス
本気で嫌がる武藤を私は、また笑った。
武藤のお祝いで利用したのだから、会計は私がするつもりでいたのに、武藤が払ってしまった。理由は武藤が誘ったからというが、シャンパンを追加してしまった手前、申し訳なくなる。
「そんな顔しないで。プレゼントもらえたし、渡瀬が祝ってくれるだけでうれしいから」
「でも、ちゃんと祝っていない気がする……」
しょんぼりと肩を落とす私に武藤は優しいけど、納得できない。腕時計で時間を確認してから、武藤を見た。
「武藤、このあと用事あるの?」
「いや、なにもない。本屋寄って帰ろうかと考えているくらい」
「じゃあ、観たい映画あるから付き合ってくれない? 私、奢るから」
「映画か、いいよ。しかし、渡瀬は負けず嫌いだよね。俺がさっき出したのが気に入らないんだろ?」
「うん……だって、お祝いの意味がないじゃない……」
自分が支払いをしたことを私が悔しく思っていることを武藤は分かっていた。だったら、支払いさせてくれたらいいのにと思うが、それが映画を誘う口実に使えたなら良しかなとも思ってしまう。
武藤のお祝いで利用したのだから、会計は私がするつもりでいたのに、武藤が払ってしまった。理由は武藤が誘ったからというが、シャンパンを追加してしまった手前、申し訳なくなる。
「そんな顔しないで。プレゼントもらえたし、渡瀬が祝ってくれるだけでうれしいから」
「でも、ちゃんと祝っていない気がする……」
しょんぼりと肩を落とす私に武藤は優しいけど、納得できない。腕時計で時間を確認してから、武藤を見た。
「武藤、このあと用事あるの?」
「いや、なにもない。本屋寄って帰ろうかと考えているくらい」
「じゃあ、観たい映画あるから付き合ってくれない? 私、奢るから」
「映画か、いいよ。しかし、渡瀬は負けず嫌いだよね。俺がさっき出したのが気に入らないんだろ?」
「うん……だって、お祝いの意味がないじゃない……」
自分が支払いをしたことを私が悔しく思っていることを武藤は分かっていた。だったら、支払いさせてくれたらいいのにと思うが、それが映画を誘う口実に使えたなら良しかなとも思ってしまう。