恋叶うオフィス
ホテルから一番近い映画館の上映スケジュールをスマホで観る。特別観たい映画はなかったから、急いでどの映画にしようかと考えた。
スマホに影ができて、ふと横に顔を向けてビックリした。武藤……近い!
武藤も私が見ているのを見ようと近付いていたのだった。慌てて、スマホに顔を戻したが、心臓は大暴れしている。
下手したら頬がくっつくというか、ちょっと動けば、唇が触れてしまう距離だ。
私がドキドキしているのを気付かない武藤は、呑気な声で聞く。
「なにが観たいの?」
「えっ、ああ、このミステリー映画が気になっていて……」
「ああ、話題になってるね。おもしろそう。いい時間にあるかな?」
「えっと、これからだと……」
動揺でタップする手が震えそうになる。だけど、ここで武藤が離れてくれたので、難なく操作できた。
心臓に悪かった……。
15時半からと19時からの上映の回があったので、早い時間に決める。
「武藤、夜はお母さんと食べるの?」
「ああ、なにか作ってくれるらしいから」
武藤は母親と二人暮らしだから、母親が寂しくならないようにいつも考えている。
スマホに影ができて、ふと横に顔を向けてビックリした。武藤……近い!
武藤も私が見ているのを見ようと近付いていたのだった。慌てて、スマホに顔を戻したが、心臓は大暴れしている。
下手したら頬がくっつくというか、ちょっと動けば、唇が触れてしまう距離だ。
私がドキドキしているのを気付かない武藤は、呑気な声で聞く。
「なにが観たいの?」
「えっ、ああ、このミステリー映画が気になっていて……」
「ああ、話題になってるね。おもしろそう。いい時間にあるかな?」
「えっと、これからだと……」
動揺でタップする手が震えそうになる。だけど、ここで武藤が離れてくれたので、難なく操作できた。
心臓に悪かった……。
15時半からと19時からの上映の回があったので、早い時間に決める。
「武藤、夜はお母さんと食べるの?」
「ああ、なにか作ってくれるらしいから」
武藤は母親と二人暮らしだから、母親が寂しくならないようにいつも考えている。