恋叶うオフィス
「ケーキ、ごちそうさま。柚希、またね」
「うん、またね!」
玄関まで行って、里香を見送った。部屋に戻ると、武藤が項垂れている。「武藤?」と呼んだけど、返事がないから彼の肩を揺すった。
「ねえ、武藤」
「渡瀬……ごめん」
「なんで謝るのかわからないよ」
「俺、なにしに来たんだろう?」
「はい?」
武藤がなにしに来たのか、なにが言いたいのかはこれから話してくれると思っている。だけど、なにかを迷っているようだ。
この前宇野くんと話した時から……いや、キスした時からだ。武藤がおかしいのは……。
武藤は額に手を当てた状態で、私を見る。弱々しく見える瞳に大丈夫なのかなと心配になる。
武藤の精神的に弱い人ではないけれど、今は弱くなっているように感じる。話す声も小さい。
「宇野への返事、決まった?」
「あー、まだなの。火曜日に返事をするつもりで、帰りに会う約束してるけどね」
「そこに俺も言っていい?」
「えっ、ダメだよ。武藤がいたら、また宇野くんの機嫌が悪くなる。それに、武藤には関係のないことでしょ?」
「うん、またね!」
玄関まで行って、里香を見送った。部屋に戻ると、武藤が項垂れている。「武藤?」と呼んだけど、返事がないから彼の肩を揺すった。
「ねえ、武藤」
「渡瀬……ごめん」
「なんで謝るのかわからないよ」
「俺、なにしに来たんだろう?」
「はい?」
武藤がなにしに来たのか、なにが言いたいのかはこれから話してくれると思っている。だけど、なにかを迷っているようだ。
この前宇野くんと話した時から……いや、キスした時からだ。武藤がおかしいのは……。
武藤は額に手を当てた状態で、私を見る。弱々しく見える瞳に大丈夫なのかなと心配になる。
武藤の精神的に弱い人ではないけれど、今は弱くなっているように感じる。話す声も小さい。
「宇野への返事、決まった?」
「あー、まだなの。火曜日に返事をするつもりで、帰りに会う約束してるけどね」
「そこに俺も言っていい?」
「えっ、ダメだよ。武藤がいたら、また宇野くんの機嫌が悪くなる。それに、武藤には関係のないことでしょ?」