*続*不機嫌な彼と恋のマジックドライビング
朝陽は整備士には珍しくあまり見かけることのない女の整備士だ。

俺とは整備士学校からの付き合いで、"佐藤" という名字が数人いたために、みんな"朝陽" と呼んでいた。

「何その顔!」

朝陽はクスクス笑いながら

「フロントに上がったんだ。
蓮司と一緒に働けるなんてすっごい嬉しいよ」

と黒目がち大きな目を細めて微笑んだ。

朝陽は…物凄く美人だ。

実家がアメ車専門店で、雑誌にもよく載る有名店だ。

車に囲まれて育った朝陽は、車が大好きでいずれ家を継ぎたくて整備士になった。

俺もアメ車が好きで、整備士学校で意気投合して、男とか女とか意識したことなく友人として俺たちは仲がいい。





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