彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「恋愛もんとか・・・モニカに付き合わされて以来だな・・・」
「え!?モニカちゃんと来たことあるんですか?」
(私がファーストではない!?)
出来れば瑞希お兄ちゃんの初めてが良かったぁあぁ!!!
ショックを受ける私に・・・私の気持ちが伝わったのだろう。
彼は困り顔で笑う。
「しかたないだろう?凛は・・・どうなんだ?」
「ぼ、僕は~」
(子供の時、アニメ系とかファンタジー系とかは、見たことがあったけど・・・)
あれ?恋愛映画って―――――――・・・・?
「恋愛映画は、初めてです・・・」
「マジか!?じゃあ、俺とがファーストか~!?すまねぇ、高千穂!」
「なんでカンナさんに謝るんですか!?」
嬉しさを隠しながら言えば、手で顔を覆いながら天を仰ぐ好きな人。
不満を口にすれば、大きくため息を吐いてから言った。
「・・・まぁいい。本番に備えての練習だと思え。空気だけでも慣れておけ。」
「だから、カンナさんは友達ですってば!」
「ホットドック食えよ。暗くなれば、お互いの顔なんてわからないからな。」
聞いているのかいないのか・・・そう言って私にケチャップのかかった肉&パンを渡してきた。
やけ食いしなきゃやってられなかったので、シルキロールをずらしてかぶりついた。
そんな私に瑞希お兄ちゃんがささやく。
「んー?そんなに腹が減ってたのか、凛?」
「ノーコメントです。」
「なーにすねんてんだよ?」
モグモグする頬を、指でつつかれる。
眉をへの字にしながら彼を見れば、頬から指が離れる。
みけんへと移動した指先でグイグイと押される。
「お兄ちゃーん!」
「あはは!機嫌直せよ~?」
「直りました。」
おでこをツンツンされ、茶化すように甘くささやかれたら、直しますとも!
惚れ直しますとも!!
(もぉ!私の恋心をもてあそんで~!!わ・る・い・ひ・と♪)
好きだから許しますけど♪
〔★独断で、もてあそび認定してはいけない★〕