彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「待て待て待て!それなら俺だって負けねぇーぞ!?凛たんは瑞希を~」

「あたしだってまだまだ言えるわよぉ~!凛ちゃんはみーちゃんを~」

「モニカ、また女言葉に戻ってるぞ?凛道を語るにしても、少し落ち着かんか。」

「あん!やだぁ~ん、じゃなくて!しまった!俺としたことが・・・!」

「わはははは!無理すんなよ~!」

「凛ちゃんへの愛に、無理などない!凛ちゃん、改めて聞いてくれ!真田瑞希愛を!」

「こらこら、瑞希愛を語るのは俺だっての!俺が幼馴染で付き合いがナンバーワンなんだぞ~?」

「フン、出会いの長さが愛の長さとは限らん。要点を抑えていればいいだけの話だ。」

「わはははは!!ケンカなら俺様も混ぜろや~!」

「何の勝負してんだオメーらは!?」

「瑞希お兄ちゃんへの愛について語ってます!」

「やめろ!!恥ずかしいからやめろよ!?目立つマネすんな!凛も自己申告しなくてもわかってるっての!俺が愛されてるのはわかってるって!」

「わあ~伝わってて嬉しいですぅ~瑞希お兄ちゃん♪」



〔★瑞希の自覚、凛を満足させた★〕



「烈司も、オメーらも、俺のは話はやめ!しゃべるなや!おとなしくしてろ!」

「へいへい、わかりましたよ~じゃあ、瑞希愛を語る会は、解散解さーん!」

「てか、別に、みーちゃんのために言ってたんじゃないんだけどな~メイン凛ちゃんだからよ。」

「瑞希は凛道のおまけにすぎん。」

「わはははは!自意識過剰のかまってちゃんかぁ~!?みずきぃ~!?」

「そんなこと言わないでください!瑞希お兄ちゃんは尊いのです!!」

「「「わかってる、わかってる♪」」」

「可愛い弟だなぁ瑞希ぃ~!!?わははははは!」

「だまれって言ってんだろう、オメーら!!?凛!オメーも静かにしてろ!オメーはおとなしく、ウーロン茶にストローさして飲んでなさい!」

「はーい、いただきまーす!」



シルキロールの下から、ストローを口に含む。

そのまま吸い上げれば、冷たい液体が口へ喉へ、全身へと伝わる。



「お兄ちゃん、美味しいでーす!」

「おう・・・俺もしゃべりすぎて喉からからだぜ・・・!」



そんなやり取りをしていたら、ふと視線を感じた。


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