彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
スリムな店員さんは振り返ることなく、カウンターへ戻ると、そこに固まっていた同僚らしい女の子達と何か話し始めた。
こちらをチラ見してくるので、多分私達のことだろう。
(・・・このメンバーだもんね。)
初代龍星軍は、見た目も最強だもんね~
人目をひくよねぇ~
〔★今は、凛の言動によって注目されている★〕
「こら凛!何ばか正直に言ってんだよ!?ブラコンを抑えろ!」
「そんなぁ~僕からブラコンをとったら、何が残ると言うんですか!?」
瑞希お兄ちゃんを、1人の女として愛する乙女心だけになっちゃう♪
私はそう思ったけど―――――――
「凛たんからブラコンとれば~初心な天使ならぬ、天然ちゃんだろう~?」
「そうだな。凛ちゃんからブラコンをとったところで、その可愛さは変わらない!」
「・・・百歩譲って、真面目で素直だろう。」
「ブラコンとるなよ、凛助!?ジャック・フロストの原動力が瑞希愛だろーが!?修羅場がおがめなくなるじゃねぇーか!?わはははは!!」
「みなさん!てか、百鬼さん!僕のことをそんな風に思ってたんですか!?」
よりによって、瑞希お兄ちゃん愛を、百鬼が語るなんてぇ~!!
「瑞希お兄ちゃんへの愛については、烈司さん辺りが華麗に語って下さると思っていたのに!!」
「ごめんごめん、凛たん。わかってたけど、妬けちゃったから言い出せなかったんだわ~」
「あら~あた・・・俺だったら、凛ちゃんが喜ぶなら、何でも言うぜ?凛ちゃんの主成分は、瑞希愛で出来ているって?」
「ありがとうございます、モニカちゃん!好きです!」
「きゃーん!そんな~好きなんてぇ~!?大胆に愛の告白ぅ~!?」
私の感謝の気持ちに、可愛い言葉遣いで答えて下さるオネェさん。
「オネェ言葉になってるぞ、モニカ。」
「あ!?・・・気を付けるぜぇい♪」
「チャラ男になるな。それと、瑞希成分では少ないだろう?同じ言うならば、凛道蓮は真田瑞希の全部を必要としている、ぐらい言ってやれ?凛道連は真田瑞希愛で生かされている。瑞希が死ねば、凛道も死ぬ・・・というところか?」
「大好きです、獅子島さん!」
「ふん!媚びるのが上手い奴だ・・・」
私の感謝の言葉に、当然という表情で受け止めるメガネの先輩。