彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「ガールズバーに限らず、キャバクラやホステスのお姉ちゃんらは、こないとわかっていてもメールするねん!その積み重ねが、返事につながり、売り上げにつながるんやぞ!?」

「僕に営業メールしろってか!?てか、普通にLINEしますから。」



どちらにせよ、ますます瑠華さんとは連絡を取る必要が出てきた。

ダメ元でもいいから連絡しなければいけない・・・よね。



「あ、長ちゃんからLINEやわ♪うははは~!」



瑠華さんへのLINEを送ったところ、ヤマトが陽気に叫ぶ。



「うははは!すまん、凛!わし、大至急、長ちゃんと会わんとあかんわ!」

「え?ああ、はい、どうぞ。」

「すまんな!瑞希はんの店まで凛を配達できんけど、堪忍やで!?」

「いや、小包じゃないですから。急いでるなら行って下さい。」

「おおきに!どうやら、今のやり取りについての愚痴大会みたいや!ほなな!あ!?帰りは迎えに行ったるさかいな!?」

「ありがとうございます。また後で。」

「後でなぁ~!あ、着がえ!!わしの部屋で勝手に着替えてええからな!?合鍵持ってるな!?忘れてへんな!?」

「持ってます。わかりました。」

「腹減っとったら、パンやとお菓子が戸棚にあるから食べるんやで!?冷蔵庫にプリントゼリーも牛乳もジュースもあるから、好きに摂取してええからな!?」

「わかりました。お気持ちだけ・・・」

「遠慮せんと、食べていき!瑞希はんのお店で働くんやから、腹ペコはあかんで!?冷凍食品もあるから、そっちをチン!してもええからな!あとな~日焼け止めはしっかりしとき!わしの洗面所に、新品こうておいてるから!お1人様1個限りで、めっちゃ安くてなぁー!しかもサイズがビックやから~」

「わかりました!わかりましたから、早く行きなさい。急いでるんでしょう?」

「うははは!わかったならええねん!その調子で、大親友のわしに甘えるんやぞー!?よーし、よし!」

「わわ!?や、やまと!?」



高らかに笑うと、私の頭を撫でる関西男子。



「子ども扱いしないで下さいよ?」

「わしら子供やんか!?うはははは!!」



楽しそうに笑うヤマトに、それはそうだけど・・・と思いながら、楽しい気持ちでその背中を見送った。











~惚れた腫れた、切った張った、凛も周りも大騒ぎ!!~完~




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