彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)




ますみさんは、一方的に電話を切り、レディースの人達も学校が終わったらますみさんのところに送ると言い残して去って行った。



「どうしよう、久美子ちゃん・・・!?」

「・・・凛道さんに相談する?」

「凛君への相談はダメって言われたんだよ!?他の人にもって――――――」

「だから、ヤンキーなんかにかかわらなきゃよかったのよ?」

「・・・。」



久美子ちゃんは不良が嫌いだけど、凛君は悪い人じゃない。

凛君に連絡しようか悩んだけど・・・・・





―りっ君の負担軽減のために、カジノで潜入調査して~お役に立つ―




ますみさんのその一言が、私を引きとめた。



(・・・・・言えない。言いにくい・・・。)






そうやって迷っていたら2日経ってしまい、木村さんに連れられて、ますみさんのいるオシャレな美容院に来て、現在に至るのでした。



「いいじゃん、いいじゃん!」

「あ・・・あの・・・」

「イケてるぞ~小林ちゃん?」



話しかける隙ももらえず椅子に座らされ、あっという間に、メガネと制服を奪われ、眼鏡代わりのコンタクトを支給されてからは、着せ替え人形状態から今に至ります。



(やっぱり、凛君に相談すればよかったかな・・・)



後悔の気持ち一杯で、先程のことを回想していたら、声をかけられた。



「似合うじゃん?」

「ま、ますみさん。」

「ほら!鏡見てみなさいよ!まぁまぁじゃない!?」

「そ、そうですか?」



その言葉通り、鏡に映る私は、スッキリしていた。

細くなった眉。

眼鏡の代わりに、度の入った茶色のカラーコンタクトが入った眼。

桃色のグロスに、淡い色のチーク。

毛先だけ、ブラウンに染められた髪は、洗って落とせる染色剤。

そんな髪を、人生初の『盛り』という髪型でまとめられている自分。





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