皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
最近のリュークは甘い。



私を大事にしてくれてる。



その思いが伝わってくるので、私もその気持ちを返したい。



「何かしてほしいことはありますか?」

「んー…、キス」

「してますよ…?」

「もっと」

「はい…」



あの殿下がこんなになるなんて思ってなかったけれど、幸せだなぁ…。



このまま離れたくない…。



首に抱きつき、気持ちを伝える。



こんなに好きになる人ができるなんて不思議な気持ちだけれど。



とても満たされている。



「珍しく甘えてくるのだな」

「だって、今日は帰ってこられないのでしょう?私だって寂しいと思うこともあるのです」

「そう思ってくれるなら、激務も悪くない」

「ダメです。倒れたらまた陛下に叱られてしまう…」

「はははっ、そうだな」



しばらく抱き合って、仕事に帰したリューク。



やっぱり寂しくなる。



一緒にお風呂に入りたいなぁ…。



まずは結婚式、無事に終わることを祈ります。



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