皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
だけど、リュークがそばにいなきゃ、なんの意味もない。



一緒に喜んで、苦しんで、必死になって。



リュークと家族を作りたいの。



家族で笑い合ってみたいの。



「そうなれば、キャシーはおばあちゃんになるのね」

「あっ、そうね…。なんだか複雑だわ…。
私まだ30代なのよ?」

「若いおばあちゃんねー」

「ディーだってそのうちおばあちゃんになるんだから‼︎」



楽しいお茶会。



皇后様だって不安なはずなのに、そんな姿微塵も感じさせない。



さすが、あの皇帝陛下の奥さま…。



陛下の側妃の方々も、実はこちらに来ているのよね…。



陛下は守るものが沢山あって大変…。



「明日、料理をしようと思うの。何か食べたいものはある?」

「肉じゃががいいわ‼︎玉ねぎがトロトロの‼︎」

「久しぶりに腕が鳴るわね」



とにかく、私たちは陛下と殿下の帰りを待たなければならない。



お願い。



無事に帰って来て…。



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