皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
そういえば、そんなものもあった。



普段は行けない王城で、成人の女性だけが呼ばれるお茶会。



夜には舞踏会のようなものもあり、独身の騎士や他の貴族の男性がエスコート役。



出会いの場になっていて、それで結婚する貴族も少なくないとか。



「私はどのようなポジションになるのですか…?」

「私の娘、でしょう?いつだったか、グレースも連れて行ったことがあったわ」



娘と言われたことが嬉しくて。



とても楽しみになった。



前は嫌々参加していた舞踏会やパーティが、皇后様の一言で好きになりそう…。



「残念ながら踊れないのだけれど、お仕事だから仕方ないのよね。既婚者だし」

「勉強させていただきます‼︎」



また新しく作ったドレスに身を包んだのは、その日から6日後のことだった。



リュークはたまに仕事を抜け出して来てくれるけれど、一緒に寝るのはまだ先になりそうなの…。



相当忙しいみたい。



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