皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
お世話になった王城へ足を運び、お茶会に参加する。



「お久しぶりでございます、正妃様…」

「あなたは確か…ウィンター家のサンディ様。お久しぶりです。成人、おめでとうございます」



挨拶された中には、私をよく思っていなかった御令嬢もいた。



悔しそうな顔をされても、リュークと結婚して正妃になったのは変わらない事実。



そうか、私を悪く言っていた人も、私より立場が下になったのか。



私の機嫌を伺うのは、どうにも負に落ちないって顔をしている。



仕方ないじゃない。



私も皇后様の手前、下手に頭を下げることができないのだから。



ちょっとした優越感のようなものも感じてしまう私は、性格が悪いのだろうか。



夜も、色々な方に挨拶されて、悔しそうに睨まれて。



「顔がいいって、得よね」

「どうして私が頭を下げなければならないの⁉︎」



そんな声も、特に気にならなかった。



やっぱり、性格が悪くなったのかもしれない…。



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