皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
あっ、すごくいいことを思いついた。



「騎士の昇進試験はやる。採用試験はファーガスに一任して、建設計画はレオナルドにさせよう。社会勉強ってことで。で、野犬は…ジェードが犬と話して解決すれば?」

「それは…昇進試験しか仕事してなくないですか?」

「…………忙しいのだ‼︎」

「ちなみに、野犬と話すのってどれだけ苦労すると思ってるんですか?アイツら、ノラだから役人である私の話なんか聞く耳持ちませんよ」

「だって…」

「そして、レオナルド様にはひとりで任せるのはまだ早いです。ファーガス総団長は陛下の仕事も手伝っておいでですので」




ダメか…。



人が足りない…。



責任者を集める?



仕事に殺されそうだ…。



「世の中の王子とかって、もっとヒマだろ?」

「それはアレですか?ルーカス王子のことを言っていますか?あのふざけたことが普通だと思ってるんですか?」

「…………に、逃げたい」

「後々苦労するのは殿下なので、どうぞ、お好きなように」



後々なんて、溜めたら追いつける気がしない…。



アリスと寝たい…。



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