皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
ハネムーン、行きたかった…。



「やる気…どっかに落として来た…」

「…………探して拾って来ますからこれ、終わらせててください」



ジェードが部屋から出て行ったが、きっとお茶でもいれにいったに違いない。



毎日深夜過ぎ、朝から晩まで仕事、仕事、仕事…。



それもこれもバルジャのクソライオンのせい。



俺の仕事が山のように増えたのは、バルジャを傘下に治め、そのバルジャ王国の建て直しをしているせい。



やたら金色にしようとする国王に、それはダサいと助言してやったら話が進まなくなったり。



こちらから派遣している職人とバルジャの職人の価値観の違いで復興のための施設の建築が進んでいないようだし。



とにかく、バルジャのヤツらは金ピカが大好きで困るのだ。



「はぁ…」



と、ため息をついた時、ジェードの気配。



お茶でも飲んで気分転換か。



「やる気、拾って来ました」

「リューク…?大丈夫…?」



アリスっ‼︎



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