皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
ベルと並ぶと、全く兄妹に見えんな…。



「こちらがお風呂ですよ、ベルナルド様」

「おぉ‼︎これは素晴らしい‼︎」



案内した風呂は、この城でいちばんデカイわけで。



獣人のベルでも悠々と入れるだろう。



「あなたを見ていると、人間の女性も捨てがたい…」

「ご結婚はまだなのですか?」

「私はまだ17歳なので、獣人としては結婚はもう少し先なのですよ、アリス様」

「そうなのですね。アーシャ様もとてもお美しいですし、人間もいいものですよ?」



17歳だったのか、ベル…。



同じくらいかと思ってた…。



さすが獣人。



年齢不詳…。



一通り案内を終わらせ、アリスと廊下を歩く。



「アリスは獣人から見ても美人なのか…」

「そんなことないと思いますけど…」

「お前は自分の容姿を全く理解していない」

「そ、そうなのですか…?」



絶世の美女だとか言われていたと、下町管理人が言っていたというのに。



俺のアリス…。



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