皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
一緒に過ごす時間が欲しいのだが…。



「執務にお戻りになるのですか?」

「ヒマならいてもいいぞ?」

「いえ、邪魔になるといけませんし…」

「ジェードもバルジャの連中にかかりきりだ。仕事を手伝ってくれないか?」

「私が、ですか⁉︎」



キラキラと目が輝いた。



仕事を頼まれると、嬉しいらしいな。



「パーティの支度まででいい」

「よろこんで‼︎」



ニッコニコのアリスを引き連れて執務室に入れば、なぜか急に顔が赤くなった。



なんで?



あっ、そうか…。



アリスと距離を詰めれば、さらに顔が赤くなる。



「エロっ…」

「な、なにがっ、ですか⁉︎」

「思い出したのだろう?先日あのソファーで…」

「ささささっ、最低っ‼︎」

「クククッ、今日は期待に応えられそうになくてすまない」

「リュークっ‼︎」



たまにはイジメさせてもらわなきゃ、ストレス発散できん。



久しぶりに見たな、こんなアリスも。



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