皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
仕事も昔ほど多くはないし、有能な後継もいる。



安泰だわ、本当に。



「そういえば、少し城を開けることになった」

「えっ、珍しい…」

「東の方で起こった水害の様子を見に行ってくる。アレックスと行くから、ヒナもヒマになるんじゃないか?」

「なら、ヒナを呼んでお泊まり会でもしようかしら」

「好きにするといい」



首が後ろに倒れてきて、ジーッと見つめられる。



な、なに…?



「キスしたい」

「へっ?」

「苦しい、早く」

「なんですか、そのワガママ…」



まぁ、私もしてしまうのだけれど…。



リュークの言葉には勝手に体が従ってしまうの。



そう、躾たに違いない…。



「なんか、この体制だと、頭を洗ってもらってる気分になる」

「洗います…?」

「珍しい…」

「だって…、最近一緒にお風呂に入ってないし…」

「風呂だけで終わると思ってるなら、一緒に入るのはやめておけ」

「…………入る」

「いい判断だ」



こうしてたまーに頭を洗うことも未だに健在。



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