皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
昔より洗いやすくなった短い髪。



「気持ちぃぃぃぃぃぃ…」

「ふふっ、新しい匂いですよ」

「ん、アリスっぽい匂いがする…」



目の上の温かいタオル。



縁にある逞しい腕。



「どうして執務ばかりのくせに太らないのかしら…」

「鍛えてるぞ、それなりに」

「そうなのですか⁉︎だからこんなに筋肉が…」

「アリスに嫌われないために必死なわけ」

「そんな…まぁ、ブヨブヨよりはいいですけど…」



そんなに老けた気はしないのだけれど…。



でも、私のために若くいてくれようとするなんて、可愛いところもあるのね。



「暖かい…。でも、なぜ抱っこ…?」

「これがいちばん落ち着く」

「恥ずかしいです…」

「見飽きるくらい見てるのに?」

「見…飽きたのですか⁉︎」

「いや、飽きないけど…。ザック産んでからなんかこう…丸くなった?」

「えっ…本当に…?」

「この腰のラインとか…」

「い…いやぁぁぁぁぁぁ‼︎」

「おまっ、騒いだら人がっ‼︎」



何事かと駆けつけたメイドに、恥ずかしい姿を見られてしまいました。



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