―――桜田門―――
『―――お・・・お父様・・・良いんですか?私・・・恨んでいるかも・・・知れないんですよ?今日が誕生日って、覚えていないと思っていたのに―――。父さん・・・私を捨てた理由は・・・何故?―――何故・・・私を・・・家から、追い出していったの?そんな人の・・・お礼なんて・・・誕生日何て・・・失礼よ―――。』
はっきりと物を言う達で、父親だと名乗る、田口銀蔵はボロボロと涙を流しだし、『―――す・・・すまんのぅ・・・わしは・・・お前と・・・母さんを・・・捨てたくなかった・・・だけど、こうするしか・・・わしが・・・家を出た方が良い、そう思ってだな・・・すまん。』と言う。親子喧嘩を見てしまうと、田口結子はじわっと涙を浮かべた。警察の二人は顔を見合わせた。
『ーーー貴方達も・・・辛い事があったのね。だけど、いい年になりたいーーーそう言う、お守りがあるのよ?今年が駄目な年を送ってしまったかもしれない時は、次の年に、掛けてみるのも・・・いいかもしれない・・・』
其の言葉に、誰もがシーンとした。本名―――田口銀蔵は、『―――それは・・・そうじゃのぅ・・・君は・・・わしの娘―――田口結子―――だから、幸せに―――暮らして欲しい―――。それが・・・親心・・・と、いう物である―――。』と諭す事になった。諭す事になると、銀蔵は二かッと笑い、『―――貴方・・・優しい人・・・ですね・・・私・・・泣いちゃうわ―――。』と涙を流した。
『―――優しい人は・・・どんな人・・・だと、思います?怒ってばかり・・・いる人は、その分だけ・・・優しさがある・・・優しさがない人は、どんな相手にも・・・関心を持たない―――。だから、君達にも・・・それぞれの・・・優しさを・・・持てばいい・・・』
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