―――桜田門―――
―――
―――あれから、一緒に連と誠は一緒にいた。誠は傷心している、連を慰めていた。連はぽっかり心に穴があいており、誰とも話そうとはしない―――。そう―――誠と優斗でさえ―――。友達が出来ても、誰とも話さない―――。連は夏海と淳は見舞いに来ると、ボーっとしていた―――。
ショックな事でもあり、彼女は可笑しくなってしまったーーー。病院に入院している時も、誰とも話さなない―――。今、連は屋上にいる―――屋上で自殺を図ろうとしていた―――。
連は点滴を抜き取ると、そのまま屋上に、行ってしまった。それから、彼女は病院の屋上から飛び降りる事にした。
それから、足を浮かせると、落ちそうになった―――。其の時、「―――やめろ・・・」と手を引かれた―――。誠と優斗に思い切り、引っ叩かれた。パシーンとその場に、鈍い音が響き渡る。
御じい様は助けられなかったが、彼は全うに警視総監を営んでいた―――。警察は命を張る仕事であり、時には、死んでしまう人もある―――。犯罪を失くすのは零ではないが、減らす事は出来るかもしれない―――。連は生還する―――誰もがそう思った―――。
連は喋る事を拒否っている―――。一緒に食事をする筈だった―――。一緒にイタリア料理を食べる事になっていた―――それなのに―――。誰もが泣いていた―――。
警察関係者は思わず敬礼をした―――。彼女は心肺停止の状態だったのが、生還出来た事が素晴らしい―――。一瞬、死んだのかと思われたが、ちゃんと目を開けた―――。だけど、全く喋らない。どうして、自分はこうなった?―――く・・・畜生・・・っ・・・
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