コーヒーのお味はいかが?
だけど、今までとの恋とは違う。

うまく言葉には出来ないけど、あたしはこんな胸の痛みを知らない。


「ごめんね。付き合わせちゃって」


・・・違う。

付き合ってもらったのは、あたしの方だ。

こんなあたしに、湊が付き合ってくれたんだ。

今までの人たちも・・・

今更、気付いても遅いのにね。

あたしは、大バカ野郎だ。


「結可との時間は、楽しかったよ」


零れ落ちそうになる涙を、下唇を噛み締め、グッと堪える。


「ありがとう」


湊にポンッと優しく頭を撫でられ、堪えていた涙が零れ落ちる。

一度零れ落ちた涙は、次々と溢れてくる。

必死に誤魔化そうとしても、うまくコントロールできない。

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