氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。
「おかえり」
「ただいま」

 当麻氷河の家にお邪魔したら、リビングに、当麻氷河がいた。

「誰」
「彼女」

 2人のやり取りを見て唖然とする。

 驚くほど、そっくりだったから。

「ふーん。氷河にもそんな人いたんだ」

 でも、なんだろう。

「兄がお世話になってます。僕は弟の時雨(しぐれ)

 人見知りしないっていうか。

 愛嬌があるというか。

「こちらこそ……! わたしは依里奈」
「エリナさんね」

 そう言うと、ニッコリ笑った。

 か、かわいい。

 なんだかすごくモテそうな子だな。

「アイツは」
「友だちとプール行くってさ」

 一番下の弟の話かな。

「夜練あるのにか」
「底無しだよね。僕もちょっと出かけてくる」
「夕飯は」
「いらない。ゆっくりしてってね、エリナさん」
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