氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。
「えーっと。こういうの。どう?」

 夏らしい爽やかな白いレースのブラウスに、水色の膝丈スカートを合わせた。

「似合ってる」

 ……甘い。

「脱がすけど」

 ――――!!

「え、ちょっ」

 服の上からカラダに触れながら、

「学校でもこんくらい長さあればな」

 ボソッとアイツがつぶやいた。

「え?」
「制服のスカート。短すぎ」

 そんなこと考えてたの?

「短い方が……可愛い」
「俺が見せたくない」

 ――独占欲

「そんなこと言われても。切っちゃったし」

 再生しないよ、もう。

 ああ。

 なんで切っちゃったかな。

「ひゃっ……どこ、キスして」
「脚」
「くすぐったい」
「嫌?」
「イヤじゃ、ない。けど」
「けど?」
「……っ」
「なに」

 丁寧に触れられすぎて、もどかしい。

 けれど、

「もっと」

 いっぱいして欲しくなる。

「もっと他のとこも触って」
「……なんつー顔して」
「え……?」

 ヘンな顔してる?

「言われなくても。そのつもり」
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