あなたの隣にいてもいいですか
石田さんも総務は離れたものの、広報部の今でも情報はかなり早く入ってくるらしい。グループ会社全体のスポーツ社員の把握くらい、もちろんしているだろう。

「茉実、ヒロキって覚えてる?パチンコ大好きなチャラい奴いただろ」

「もちろん、覚えてるよ。殆ど話したことなかったけど、牧田さんと私が夕ご飯食べに行こうとすると、必ずパチンコ行こうって引きずられて行ったよね」

「アイツね、俺と同じチームに来年移籍してくる予定だったんだけどケガでね・・・今保留になってるんだ。本人はもう決めてて、恐らくサッカーはやめることになると思う。そしたら茉実の会社の総務に行かないか、って打診されてるらしいんだ。もし本決まりになったらまた言うけどそうなったらよろしく頼むな。」

「もちろんだよ。・・・・でも、ヒロキくん、大丈夫かな。しゃべってもらったことほとんどないし、一緒にパチンコ行ってもずっと無視されてたよね。私のこと知ってるかな。」

「フッ。大丈夫。アイツ、そういうヤツなの。今はだいぶ丸くなってるからさ。」

気が付けば2時間近く4人で話し込んでしまい、慎吾君が起きだしてきたので、そろそろお暇しようと、帰り支度を初めてハワイのお土産を渡していなかったことに気づき有紀さんにはりえちゃんに渡したコスメセットと同じもの。石田さんと牧田さんにはTシャツを持ってきた。違う柄なので、二人で決めてもらったんだがサッカー選手って、服にこだわりがありそうなので、ちょっと恥ずかしかったが、二人とも喜んで受け取ってくれた。

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