独占本能が目覚めた外科医はウブな彼女を新妻にする
翌日の月曜日。いつもと同じ時間に目が覚めたものの、体と心が重く感じてベッドからなかなか起き上がれなかった。
西野さんと、どんな顔をして会えばいいのかな……。
頭の中は彼女のことでいっぱいだ。
睡眠導入剤のことを聞きたいけれど、逆ギレされてもっと怖い目にあうのは絶対に嫌。
「はぁ……」
爽やかな朝に似合わないため息をつくと、枕もとに置いていたスマホが音を立てた。
こんな早くに、いったい誰?
スマホを手に取ると、画面には樹先生からの着信が表示されていた。
昨日は私が落ち着くのを待って、家まで車で送ってくれた。ハンドルを握る姿を見るのは初めてで、そのカッコよさに惚れ直したところだ。
朝から連絡があるのは珍しい。
慌てて上半身を起こし、応答ボタンをタップした。
「お、はようございます」
寝起きの掠れた声が恥ずかしい。
ついさっき目が覚めたことを誤魔化すように、コホンと咳払いをした。けれど樹先生は、すべてお見通しのようだ。
『おはよう。ごめん、寝てた?』
「いいえ。起きてましたよ」
『そっか』
「はい」
小さな笑い声がスマホから聞こえてくる。